San JuanitoとTobasの波形を覗き見しよう
今回は、San JuanitoとTobasの波形を覗き見しようと思います。
ここで紹介した2曲を例としてあげたいと思います。
まずSan Juanito.
上の曲の波形を、0秒から120秒まで描画してみました。
ツールはsoxを使っています。
聞きながら画像を眺めてみると、San Juanitoの細かい構造がよくわかると思います。
4小節の短いフレーズを4回やってひとくくりになって、それがまた繰り返され…
前はちょっと言い忘れましたが、San Juanitoは基本短調で、途中でポイントとして長調の部分が出るのも特長です。
そして、次はTobasの分析です。
曲を聞きながら、また0秒から120秒までのプロットを眺めてみましょう。
purimuyのような「細かい波形」とか、「短いフレーズの繰り返し」とかは見られません。
あ、なんか1節と2節あるんだな、というのがわかるぐらいでしょうかね…
細かく見ていくと、フレーズ単位でわけらえるんでしょうが、
さすがに4小節の4回繰り返しまでにはならないです。
だいたい同じフレーズを2小節ずつ繰り返します。
私も波形は初めて見ましたが、確かに違いが見えますね。
この本には、オープンデータセットのGTZANの分類の話が載っています。
この本を参考にして、私もとりあえず波形のプロットを描いてみました。
ここでは、割とわかりやすい例を紹介しましたが、
実はSan Juanito-Tobasとかがあったり(En Mis Suen~os - Voces Morenas)、
San Juanitoそのものにもバリエーションがいろいろあったりして、
耳で聞いてデータの「教師」を与えようとするとメンタルが崩壊しそうになります…
だって、現地人も間違えるぐらいですもん。
Youtubeに検索してみると、Awatin~asのSan JuanitoがTobasと書いてあったりしますから。
ということで、機械はSan JuanitoとTobasをちゃんと聞き分けてくれるかが気になりました。
これが私の今回の研究?趣味?のモチベーションです。