San JuanitoとTobas
この記事では、リズムの歴史はさておき、
耳で聞いた違いだけを述べたいと思います。
San JuanitoとTobasは、同じリズムで太鼓を叩きます。
だいたいテンポはTobasが♩=110ぐらい、San Juanitoはそれより遅いのも速いのもあり、という感じですかね。
しかし、だいたい聞いた感じ、こんな違いがあります。
1. San Juanitoは、「短いフレーズの4回反復」の集まりで構成されることが多いです。
一方、Tobasは、普通のポップスみたいにIntro - A - B - 間奏 - A - B
のような形式をとることが多いです。
2. Tobasには、San Juanitoよりロングトーンが多く登場するような気がします。
特に、San Juanitoだと、出だしからロングトーンが出てくる曲はあまり聞いたことない気がします。
曲によっては、San Juanito-Tobasなんかもありますし、特にSan Juanitoの場合はSan Juanitoから派生したリズムも多いので聞いてもわからない曲もあります。
しかし、すごくわかりやすい曲もあったりします。
まず、San Juanitoの例としてはこちら。
Purimuy(Inka Wayra バージョン)を聞くとよいでしょう。
そしてTobasの例です。
El Ultimo Amanecer (Kjarkas, ライブバージョン)
弦楽器のイントロが終わってからの主旋律に注目してください。
ロングトーンが目立ちます。
最初からロングトーンが出るパターンは、San Juanitoにはなかなかない気がします。
次は、これらの波形を見ていきたいと思います。