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Sonic Visualizer + MuseScoreで楽譜を作る

中南米音楽の研究を再開しました。 今回はMidiを使いたいですので、mp3から単旋律midiデータを手で抽出しています。

しかし、これも

聞く→カタカナで音を取る→ソフトで入力する

という方法じゃだるいですね…

それで導入したのが、「Sonic Visualizer」です。 楽譜ソフトは、タイトルにもあるように、MuseScoreを使っています。 いずれもWindows/MacOS/Linuxで使えるフリーウェアです。

上記の2つのソフトウェアをインストールしたら、次のように採譜します。

Peak Frequencyを抽出

音が最も大きい周波数を抽出します。音が大きいからといって、必ずしもそれが主旋律とはいえません。 しかし、音が大きい周波数が主旋律である確率が高いのは確かです。

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まずはファイルを開くか、ドラッグ&ドロップして…

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peak frequencyを抽出します。 そうすると下のようになります。

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メロディーの抽出

ピークの周波数を抽出したら、次はそのピークに沿って音を取る作業をします。 まずは、マウスをスクロールして拡大しましょう。

そして、下に波形が出ていますのでそこで移動するか、右上の指マークを押してドラッグするかにして好きなところに移動しましょう。 選択位置から再生するには、指マークが選択されている状態でダブルクリックします。

そして、次のように「Add Notes Layer」を選択します。 これが所謂採譜モードです。

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濃い黄色になるほど音が大きいということです。 赤はそこそこ。

鉛筆マークを選択し、一番黄色がはっきりしているところに沿ってマークを入れていきましょう。

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そして、耳で聞いて本当に正しい主旋律かをチェックして見ます。

今回は、どうも正しくなかったようです。 最初の音が高すぎました… その時は、鉛筆のすぐ左にある矢印を選んで、ノートの高さを調節します。

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これで正しくなりました。

音取りが終わったら、これをmidiファイルにエクスポートします。 まず、File > Export Annotation Layer を選択します。 そして、エクスポートの際は拡張子としてmidを選びます。

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抽出したメロディーから楽譜を作る

メロディーの抽出が終わったら、今度は楽譜を作ってみましょう。 MuseScoreを開き、さっき作ったmidiファイルを開きます。 そうすると、最短音符を選択する画面が出ます。 16分音符、もしくは32分音符が通常の最短音符かと思います。

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私は16分音符を選んで読み込みました。

単旋律のはずなのに和音が作られてしまっている場合は、和音を取り除きましょう。 私は、「和音の直前に同じ音がある場合、和音からその音を消す」という規則で前から順番に和音を取り除く作業をしました。

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例えば、この曲の場合は、矢印の真上の「B」音を消すことです。

調号が合わない場合は、調号の調整もしましょう。

こうやって出来上がったのがこちらの楽譜です。

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これで、打ち込まず楽譜ができあがりました!