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『Grit』を読み終えました

 

Grit: The Power of Passion and Perseverance

Grit: The Power of Passion and Perseverance

 

 昨日、ちょうどこの本を読み終えました。

ほぼ1ヶ月ぐらいかけていた気がします。

原文のまま読んでもすごくわかりやすい本ですし、さらにAmazon電子書籍で読むと長押しで単語の意味も表示してくれますので大変便利です。

 

「何かを成し遂げる人、成功を収める人にはどんな特徴があるか」について議論している本です。

 

この本のタイトルであります「Grit」は、日本語では「やり抜く力」と訳されます。

最初は、国の支援を受けて士官学校の生徒たちを対象に研究を行ったそうです。

優秀な軍人を育てるのに必要な研究ですから、国も喜んでこの研究を支援していたでしょう。(私も学振研究者でしたので、なんかよくわかります)

 

成功を収めた事業家やスペル大会で優勝した子供など、いろんな人たちを対象に研究し、筆者が出した結論は、

「成功を収めるには、素の才能よりも情熱(変わらない興味をもって仕事に取り組み続けること)と忍耐が大事」

ということだそうです。

 

そして筆者はまたgritの育て方についても述べています。

青少年期に自力で逆境を乗り越える経験をしていれば、大人になってからもgritな人になるそうです。

逆に、青少年期に逆境は経験したけれども、そのタフな環境が自力ではどうも解決できないようなものであったならば、大人になってからも無気力のままになってしまうそうです。

 

その「不可抗力」といえば、「子供の貧困」が挙げられるでしょう。

筆者はここも逃さず指摘しています。

しかし、この本は、あくまでもgritそのものについて語るものであって、子供の貧困問題に関する本ではないので、この部分はさらっと言って深入りはしない感じでした。

 

「逆境を乗り越える」「難しいことを続ける」経験をするには何がいいか。

筆者は、「課外活動」を取り上げています。

課外活動とは、学内外でのサークル活動のことです。

筆者によると、学年が変わってもサークルを変えていなかった生徒の方が、大学でもうまくやっていける可能性が高いそうです。

 

自分のGritだけでなく、「これから子供たちをどのように教えていくか」についても考えさせられる、大変よい本でした。

英文そのものも非常にわかりやすく書かれているので、英語の勉強にもおすすめです。